2010年8月30日月曜日

USAトゥデイ大ナタ ■Spider on■2010/08/30(月)

■世界的な新聞再編が進む中、USAトゥデイ紙が大量解雇を行います。アメリカでは珍しい全国紙で、大衆路線を歩んで来た新聞ですが、ネットに力を入れて生き残りを図るようです。紙の新聞を買う人は激減しているのでしょう。スマートフォンやタブレット端末を使えば、ソファやベッドに横になっても無料で何紙もの新聞記事が読めるのです。パソコンの前に行かなくても良くなり、紙の新聞は役目を終えました。今起きているのは、そうした人類史的変化です。
■アメリカで摘発され、捕虜交換でロシアに帰ったスパイ団のアンナ・チャップマンがロシアの男性雑誌に登場しました。小さな話ですが、この事件ではロシアはさんざんアメリカを小馬鹿にしました。その上この調子です。まったく、ロシアは、関西弁で言うエゲツないというヤツです。しかし、ロシアって、まだ男性誌が健在のようですね。
■タンザニアで、呪術に使うために両腕を切り取られたアルビノの女性に義手が作られました。タンザニアでは、人体は呪力があると考える原始信仰があるようです。それで何の罪もないアルビノの女性の腕を切り取ってしまうなんて・・・最低の呪術です。そのような邪道は、いくらタンザニアでも許されないでしょうに、人間というのはまったくあさましいところを持っています。
■国連人権委員会が、フランスのロマ(ジプシー)追放を虐待と非難しました。フランスのこの政策には、すでに教皇が批判するなど、各国、各方面から批判が出ていますが、国連も反対派となりました。ロマは、これまでもひどく差別されて来ましたが、サルコジの追放政策は、ナチスの虐殺以来の暴挙です。早急にやめるべきでしょう。
■パキスタンの洪水で難民が100万人を超えたようです。これだけの数の難民の支援は困難を極めるでしょう。アメリカはタリバンと話をつけて、緊急に停戦するといった対応をすべきでしょう。
■5年前にアメリカ南部を襲ったカトリーナ台風ですが、復興対策では下層階級が無視されて来たようです。未だに劣悪な状態の避難所で暮らす人々の様子が各メディアで報道されはじめました。当時、アメリカの弱さを見せつけたカトリーナ台風でしたが、きちんと復興もできない無能さにも呆れます。
■イスラエルとパレスチナ自治政府の対話再開による和平プロセスの推進は形式だけにこだわったものであり、中東和平の役に立つどころか、安定を危険にさらすものだという批判が出ています。現在の和平プロセスの推進者はヒラリー・クリントンですが、元々はビル・クリントンの政策でした。秋のアメリカ政局に向けての動きが始まっています。