2017年6月1日木曜日

悪い音源こそ、いいオーディオがいいんだけど・・・

 年齢のせいか、音楽の好みが古い方に広がった。戦前のブルースの録音なんかだと、音源そのものの音質が悪い。聞き苦しくて困る事もある。
 それで、いいオーディオを使う意味がわかった。新しい、質のいい音源を聞くなら、そこらの安物で十分だ。でも、古い音源は、いいオーディオでないと楽しめない。
 昔のジャズ喫茶がオーディオに凝ったのには、こういう理由があったんだね。好きになったジャズを、いいオーディオで聞くと、さらに好きになる。

 でも、CDドライブに猫の毛が詰まる環境で、オーディオに凝るなんて不可能だし、音楽に溺れたら、イ号潜水艦になって、浮上しないと思う。いいオーディオは、遠く夢見る世界だ。

 アナログのターンテーブルに猫がどういう興味を持つか想像すると、可愛くはなるが、想像の世界から現実に取り出す気持ちにはならなくなる。

 ま、金もない奴が、いいオーディオなんて、考えるものじゃない。