2017年9月30日土曜日

ガラパゴスな人々 4

 落合恵子さん、
「そこの装甲車の配置はなんだ! 市民に向けて、何をやってんだ、お前たちは!・・・苦しいとき、苦境に立ったとき、人間の価値が上がります・・・こんなめちゃめちゃな政権が、私たちや子供、孫の人生を決めるなんて、許さない・・・私たちは十分に歴史から学びました・・・暴力は暴力しか呼ばないということ・・・戦争は戦争しか呼ばないのです。市民をみくびるな!」
落合恵子センセイ、どうしてか感情的になっている。でも、仕事をしている人(警官)に向かって、「お前たち」呼ばわりはない。仕事中には、何を言われても黙っていなければならないのは警官も会社員も同じだ。
 センセイに「お前たち」と言われて、例え「このクソ婆ァ」と思ったとしても、黙っていなければならない。
 例え、「この婆さん、誰なんだろう? 徹子の部屋に出たかな、だったらお袋が知ってるんだが」と思ったとしても、じっとこらえる。後になったら忘れてくれるかもしれないが、でも、恵子センセイのやった事が、無抵抗な相手に罵声を浴びせる、精神的な拷問に近い行為だった事に変わりはない。残酷な人だ。
 それから、恵子センセイ、この場でどうして「苦境に立った人」が出て来るのか、よくわからないけど、それで自動的に人間の価値が上がるって、そういう飛躍して、非論理的、かつ倫理的な展開も意表を突く。
 苦しんでいる人が、価値なんか上がるより、苦しくない方がいいという気持ちになっても、それはそれで自然だ。いや、それよりも、人の価値と苦しみなんて無関係だ。要するに、恵子センセイ、重々しく見せかけて薄っぺらな事を言っている。で、人を苦しめたいわけですかね。
 押し付けないで欲しいな。恵子センセイ、苦境に立った事なんてあるんだろうか? いや、きっととっても価値の高い人だろうから、苦境の10や20、こなして来てるんでしょう。
 価値の高い恵子センセイは、学ぶ人でもある。しかも十分に学んでいるらしい。
 ええと、現代史の最近のところで言えば、世界中で左翼やリベラルの思考の枠組みを作って来たマルクス主義思想が嘘で固めた酷いものだって明らかになったなんてあたりは学ぶべきポイントのひとつだ。
 マルクス主義はロシア革命で革命思想のチャンピオンになったけど、ロシアの実情はひどいものだったし、ロシアの勢力範囲化におかれた東欧諸国も最低の状態だった。マルクス主義政党は世界中で人を抑圧し、侵略を行い、戦争をし、虐殺を行い・・・(悪行のリスト)・・・というのが現代史から学べる。そして、それを知っていた各国の共産党や知識人たちが、その事実を隠していたなんて事もわかった。
 マルクス主義は戦争しか呼ばないし、マルクス主義は暴力しか呼ばない。そこは学ぶべき事のひとつだ。
 マルクス主義は問題解決の処方に使えない事がはっきりした。それで、世界中で知的活力を持った人が、過去を乗り越えようと働いている。そこから、この後どうしようという動きからネオコンなんかも出て来た。ネオコンは真剣な動きで、ただの右翼あつかいで片付けられるようなものじゃない。その後、あの人たちはそれぞれの方向に進んで仕事をしているけど、そのうちにまた見えてくるものもあるかもしれない。
 でも、恵子センセイ、そういう事は学んでない様子だ。センセイ、市民を見くびってないかな・・・いや、待てよ。センセイの言う市民は、「プロ市民」とかいう人の事かもしれない。活動家とか、シンパとか、そういう層だ。どうも、この人たちは言葉に別の意味を持たせて専門用語化して使うから混乱する。共産党は世界中で嘘ばかりついて来て、同伴知識人もその嘘(左翼コード)の中でしか発言しないようになってるから、普通の日本語だと思って聞いていると混乱する。
 ここで恵子センセイは、市民は見くびっているけど、プロ市民は見くびっていない。それだけの話だ。
 こっちは、市民を見くびるほどの立場にないけど、プロ市民は薄ら馬鹿だと思っている。もちろん、こんな演説をしていい気になっている人たちも馬鹿だと思っている。ひどいガラパゴス状態だ。

 よく劣化なんて言葉が使われるけど、この人たちは劣化なんかしていない。最初からこうだったんだと思う。世の中が進み、向上したのに、この人たちが同じ場所にいて、進歩も何もしなかっただけだ。
 進歩派というのは、この人たちを指して言う言葉なんだけど、自分たちの事を進歩的だとして来たのに、実際は、現状維持を続けて来ただけだった。進歩というのも、彼らの用語だったのね。
 スペイン内戦の体験から、生涯に渡ってロシア・マルクス主義を批判し続けたアナーキスト、ジョージ・オーウェルはソビエト・ロシアの体制を批判した「1984年」という作品で、共産主義体制内の人間の考え方を二重思考と呼んだ。ダブル・スタンダードというのはこれなんだけど、その言葉は、彼ら左翼リベラルのダブルスタンダードな用語によく現れている。オーウェルって、やっぱいいな。

 2015年9月14日の事を例にとったけれど、2016年3月26日の集会でも「戦争できる国はダメ」とか言ってるから、違いはないだろう。

「戦争できる国はダメ」「再稼働は絶対許せない」 安保法反対集会、脱原発も
(産経ニュース 2016.3.26 17:23)

 この時は脱原発派も合流しているから、彼らも時間が止まった人たちの仲間でしかない。相手にするだけ有害だから、もう相手になんかしない方がいい。

 安保法制、いや、平和安全法制整備に反対する事、そのものを取り沙汰しているのではない事は断っておきたい。反対もあれば、賛成もあって、それは健全な事だからだ。もう過ぎた事を持ち出しているのは、反対する事に反対ではない事を明らかにするためだ。その上で、この人たちの反対の中身があまりにバカバカしいので、それを言っている。そのバカバカしさは今も継続しているからだ。
 こちらが耳を傾け、納得し、議論できる内容だったら嬉しいと思うが、まったく違うのでガッカリしている。この人たちは空虚で、感情的で、まったく取り柄がない。それは悲しい事だ。この人たちが笛を吹いても、ついて行くのは、決まりきった人たちばかりだろう。その光景は退廃的だ。でも、私たちは、憲法も平和も、そして、自分も国も社会も退廃させるわけにはいかない。




2017年9月29日金曜日

ガラパゴスな人々 3

 大江健三郎さん、

「70年間の平和憲法の下の日本というものがなくなってしまう」
このセンセイ、戦後日本の実質をその程度にしかとらえられないんだね。憲法は法律であって、バイブルでもコーランでもないから、一言一句手を加えてはいけないなんてものじゃないんだよ。左翼はマルクスの著作も神棚に上げて、そういう扱いをして来たけど、そういうのを物神崇拝という、きわめてプリミティブな段階の信仰のありようだ。
 今の憲法では平和が維持出来なくて、改憲する事で平和を維持するための法整備の基礎になるなら、それは平和のための改憲で、改憲した方が平和憲法になる。現状維持だけが平和だというのは説得力がない。センセイはそんな事もわからないのかと驚かされる。
 ここに集まった人たちは、平和というと「平和勢力」、民主主義というと「民主勢力」と同義だととらえている。「平和勢力」や「民主勢力」は共産党の自称だけれど、大江センセイもこの発言は、センセイが共産党のお墨付きから一歩も出ないで来た人だから出てきた言葉としか響かない。
 共産党とは無縁な政党が民主主義によって選ばれ、共産党とは無縁な人々が平和を実現しているのが、現在の世界や日本の現実だという事が、このセンセイにはまったく見えていない。
 共産党と平和や民主主義は、あまり関係がないし、平和を実現している勢力も共産党とはあまり関係がない。センセイには、もうそんな事は理解できないでしょうが、それが現実で、センセイの言う「平和憲法の下の日本」が、もしなくなるとしたら、それはセンセイと、センセイと嘘を共有している人たちの幻でしかなかったからだし、実際はなくなるものではないんですよ。
 もちろん、かつてのロシアをはじめ、現在の支那、北朝鮮など、海外の共産主義勢力はこっちの平和などおかまいなしに、侵攻か、軍事的圧力をかけようとしてますけどね。

 山口二郎さん、
「3カ月前、私はこの場所で、安保法制を進める安倍晋三を返り討ちにしてやろうと言いました。もうすぐです!・・・9月18日というのは一体何の日か、皆さん、知っていますよね。満州事変の日ですよ・・・・・・安倍晋三と気脈を通じているインチキなテレビや新聞に文句を言われる筋合いはない」
この後、すぐに安保法制は可決したので、何がもうすぐなのかわからなくなってしまった。
 さて、教授、9月18日が何の日か、誰も知らなくてもいいんじゃないかと思う次第なんですが、どうでしょうか? こんな所でテストやる事ないですよ。ここに集まった人たちで、それを知らない人は、知識による抑圧にさらされる事になるんですよ。教授。
 教授、つまらない事を知ってるけど、総合的に見て馬鹿ですよね、あなた。やっている事は、若い人相手に「お前らに真のロックがわかるか?」とか言って嫌われてるロック親父と同じですよ。これから満州事変親父と呼びましょうか?
 教授が馬鹿丸出しだというのは、その後の言葉で明らかだ。「安倍晋三と気脈を通じているインチキなテレビや新聞」って、どこをどう押したらこんな時代錯誤が出て来るんだろう? もしかしたら、中核派や革マル派の機関紙を読んで、そのまま信じてるんじゃないだろうか? そんな恐れを感じてしまう。
 きっと、森加計騒動を見て、テレビや新聞もやっと改心したかと思っているのだろう。インチキというのは、この教授にこそピッタリする言葉だと感じる。



2017年9月28日木曜日

ガラパゴスな人々 2

 講談師の神田香織さんは
「私たち・・・は、安倍さんを首相と・・・認めたくない・・・安倍さんは国民の安全と財産と幸福追求権のために安保法制を通すといっているが、お断りしたい・・・私たちは私たちの力で財産権と自由と幸せに生きていく幸福追求権を堅持しようではありませんか」
安倍さんを首相と認めたくないというのは、民主主義的で決まった指導者を認めないという事で、それは民主主義を認めないという事になる。別に民主主義が嫌いでもいいし、自分の財産や幸福を自衛しようというのも止めないけど、そういうリバタリアン的な姿勢と、国策はちょっと次元が違うんですよ。安倍政権の政策(安保法制)と神田さんの「幸福追求権」はまったく矛盾しないんですよ。安保法制は神田さんの幸福追求を邪魔しないんですよ。
 安保法制は有事の際に、国民の生命財産を守るための行動に混乱がないようにするという法整備で、有事の際、講談師さんが自力で、例えば北朝鮮とか、支那とか、国家に立ち向かえるわけがないので、そこは国家でやりましょうという話で、そのために法整備をするというのは、日本が法治国家であるという事で、法治国家であるという事は、権力を委託されている存在であっても、法律には従い、場合によっては罰せられるという事なんですよ。
 ハリセンから荒唐無稽な事を叩き出すのは高座だけになさってくださいね。

 鎌田慧さんは、
「いまこの国会の柵の向こうに見えるのは、何か。これは圧政と独裁と隷属です・・・自民党の独裁とは、なんと総裁候補に誰も出られない。こんな独裁、見たことないです・・・こういうふうな政党に私たちは支配されている。これほど悔しいことはないと思います」
公正な選挙によって成立した議会に圧政と独裁と隷属が見えるって、耄碌して幻が見えるのかな?
 この先生を典型とする人たちは、権力者を超法規的なものとしてイメージしている。超越的権力者と言ってもいい。そういう権力者は、近現代では、共産主義国家や、共産主義に強く影響されたファシズム国家がひとつの典型で、後は、後進国の独裁者になる。
 かつてなら、レーニンとかスターリンとか、毛沢東とかだろうか、小さい所ではキューバのカストロになる。今だったら、北朝鮮の金王朝とか、支那の中共とかは共産主義国家の専制支配者で圧政と隷属を実行している。
 で、センセイがこんな独裁見たことないとおっしゃるのは、安倍さんが独裁じゃないから、他の類型とマッチしないという話だよ。独裁者じゃない人を、無理やり独裁者に分類しようとして、「見たことない」って、薄っすらと馬鹿かも・・・
 支配なんかされてないから、そんな世迷い言を言ってられるんだが、日本が独裁国家だったら、今時、国際社会で相手にされてないって。そんな事もわからなくなってしまったのかな? いや、最初からわかってなかったりして・・・?



ガラパゴスな人々 1

 スマホの前の携帯の事をガラケーという、ガラパゴス携帯の略で、独自すぎる進化をとげたため、そこでしか通用しない閉じたものだという事を、ガラパゴス島の比喩を使って表現しているのだと思う。
 森加計報道、いや、騒動を見ると、マスコミは、ガラコミと言うべきかもしれないと感じたりもする。
 もっと平易に言うと、閉じて固まって、どうにもツブしがきかないのをガラパゴスというのだろう。だとすると、、リベラル知識人という人たちもガラパゴスだ。何と言うのだろう、ガラリベだと座りが悪いし、ガラ識人かな? ガラチーでもいいな。まあ、とにかくそういった人たちだ。
 古い話だけど、2015年9月14日に安保法制の反対集会で演説した知識人たちがガラパだった。今も言ってる事も、考えてる事も違わないだろうからちょっと見てみよう。

本当に有識者? 首相呼び捨てで批判「安倍の頭にくぎを」「安倍は絶対倒す」「安倍を返り討ちに
(産経ニュース より)

 代々木公園の集会で、沢地久枝さんは、

「子や孫、その先の世代まで何のためか分からない戦争に投じられ、血を流すことになる」
「戦争ができる国になるのは絶対に反対だ」
と語ったという。
 うーん・・・「何のためか分からない戦争」って、申し訳ないですけど、どの戦争か特定しなければ目的がわかるわけはないんです。ちょっと雑でしたね。
 それに「戦争ができる国になる」とおっしゃられても、今でも、必要があれば戦争は出来ます。
 何だか、中身がないお話でしたね。

 佐高信さんは、
「戦争に向かって、安倍晋三とその一派はまっしぐらに向かおうとしています・・・民主の『主』の字を解剖すれば、『王の頭にくぎを打つ』・・・権力者の頭にくぎを打つことが民主主義だとするならば、・・・私たちの力で安倍の頭にくぎを打ちましょう」
てな事をおっしゃった。
 安倍さんが戦争をしようとしてるとおっしゃているようですけど、どこでどんな戦争を想定していらっしゃるのか、わかりませんね。
 今だと、北朝鮮が日本やアメリカに戦争をしかける脅迫をしてます。それもものすごくまっしぐらですから、そっちに反対演説をなさると平和に貢献出来るかもしれません。
「民主の『主』の字を解剖すれば、『王の頭にくぎを打つ』」
 主という文字がそんなフランケンみたいな字だったというのは初めて知りました。さすがに知識人ですね。文という字にも、字という字にも釘が刺さってますね。高という時にも刺さってる。言という字にもだ。釘だらけだ。知識の識にも釘の刺さってる文字がある。うーん、凄い。
 で「権力者の頭にくぎを打つことが民主主義だとするならば」って、凄い事を畳みかけている。
 民主主義は多数決の事です。誰かに釘を打つ事ではないです。ええと、キリストの手足に釘を打って十字架に磔たローマは民主主義ではなかったし、民主主義と関連の深いフランス革命は釘を打ったんじゃなくてギロチンで首を斬った。あ、でも、フランスに漢字はなかった。それに、一般に言う「主」の成りたりは、「火」から来た象形文字で、釘とは関係ない。
 なんだか、凄い独自解釈で攻めてるけど、頭に釘とか、おどろおどろしいイメージをかもしだして、佐高さんて、昔懐かしいサブカル鬼畜系だったのかな。いや、カルト系かな・・・
 この先生、デタラメばかり並べて人を焚きつけようとして、あれだね、デマで大衆を動員しようと目論むポピュリスト型だね。
 しかし、
「私たちの力で安倍の頭にくぎを打ちましょう」
 って、脅迫とか、ヘイトとか言うヤツだね。これをツイッターでやったら、アカウント閉鎖だ。
 安倍のところを「朝鮮人」に変えたらどうなる?
 客観的にものを考えられない人なんだね。




2017年9月26日火曜日

small talk:百合子の希望は日本の絶望

「小池百合子、原発ゼロだってさ。ひどいもんだな」
「脱原発派に行くんだ。さすが小沢一郎が担ぎ出した人だ」
「豊洲騒動で何も理解できない、頭の悪い奴だってはっきりしたが、鈍感さだけで突き進んで、原発ゼロに到達した」
「まともに相手に出来る人じゃないから、脱原発派が混乱におちいるんじゃないかね」
「それで、途中でコロッと変わる」
「ああ、原発のげの字も言わなくなるだろうな」
「無責任な人だからね」
「都知事が国政に打って出る政党の代表ってのもひどいもんだな」
「これは都議会で問題にし、徹底的に追求すべきだよ。もう辞めさせた方がいい」
「百合子の希望になだれ込んでいる連中もひどいし。都政にも国政にも、百合子はいらない。だから脱原発方面に行って、頑張ってくれるといいと思うよ」
「何だか納得させられてしまったな。だが、脱原発のひどさは、確かに百合子とつりあっている」




2017年9月25日月曜日

中山恭子にはガッカリだね

 小池百合子先生、「希望の党」、ひと言忘れてますよ。
の希望の党」でしょ。
 先生、もう全部、私なんですから、忘れないでくださいよ。
 本当は「の党」にしたかったのに、我慢したんですね。



2017年9月22日金曜日

光州事件とタクシー・ドライバー、そして、日本

 WEDGEというサイトに、ジャーナリストの崔碩栄さんという人が、
という興味深い記事を寄稿している。
 光州事件を題材にした映画がヒットしたことで、光州事件の評価をめぐる論争が起きているという。

 光州事件というのは、1979年10月26日に韓国の朴正熙大統領が暗殺された後の混乱の中で、韓国南西部の光州でデモ隊と韓国軍が衝突し、民間人164人、軍人23人、警官4人が死亡した事件だ。この暴動事件は、今では民主化運動としてとらえられており、「光州民主化運動」と呼ばれているという。
 映画は、事件当時、光州に潜入したドイツ人ジャーナリストと、彼に雇われ、心を通わせる事となるタクシー運転手を主人公としたもののようだが、この2人が誰で、どのような人物なのかに興味が集まった事から、疑問が出て来たらしい。

 実は従来から

「朝鮮総連と韓民統(韓国民主回復統一促進国民会議)が送った御用記者だ」という批判がされてきた。韓民統とは、韓国の朴正煕政府に抵抗するために、当時野党の指導者であった金大中が1973年に日本で在日韓国人らとともに結成した団体だ(結成準備過程で金大中拉致事件が起こったため、結成は在日韓国人 金載華代表代行のもとに行われた)。

 のだという。つまり、親北の金大中の設立した団体が外国人記者を日本から韓国に送り込み、光州事件の記事によって反韓国の宣伝をさせようとした疑いがあった。しかし、この疑惑には裏付けがなく、陰謀論として片付けられて来た。
 だが、ドイツ人記者を空港で待ち構えていたタクシー運転手の名前が、別の大事件にも登場していた事から、疑惑の信憑性が一気に高まった。
 その事件とは、文世光事件だ。
 文世光事件とは、1974年8月15日に、在日韓国人文世光が朴正熙大統領を暗殺すべく、式典の客席から銃を乱射し、大統領夫人陸英修を殺害した事件だ。前大統領の朴槿恵は、この母親の死によって深い心の傷を負い、孤独な人となったと言われている。

 文世光は左翼活動家として、武装闘争の先頭に立っていたらしい。まだ邪推にすぎないが、この男を韓国に送り込んだのが、それこそ朝鮮総連と韓民統であってもおかしくはない。文世光が韓国で使ったタクシー車の所有者が、光州事件でドイツ人を乗せたタクシー運転手だったという。

 光州事件には、北朝鮮の工作員が深く関与していたと考えられる。朴大統領暗殺が突発的な事件であったため、北朝鮮は準備もなく、混乱に乗じての韓国侵攻までは出来なかったが、韓国軍の対応次第では光州暴動が拡大し、北の侵攻まで行った可能性もあった。自然発生的なデモ隊と軍隊の衝突が200人近い死者を出す惨事に発展するなどと考えてはいけない。

 光州事件は、北朝鮮が何をして来たのか、そして、北朝鮮の背後で、支那やロシアが何をして来たのか、彼らの思考はどのようなものなのか、彼らが、万が一の時にどんな事をするのか、私たちが向かい合っているのは、どのような相手なのかを考える大きな手がかりとなる。歴史認識が歪んでしまう韓国ではなく、日本でこそ、より正確な検証が出来るのではないかと思う。

 日本を舞台に、北朝鮮が何をして来たのか、何をしているのか、北朝鮮は日本においても、その秘密戦争を継続的に行っている。すでに仮想ではない敵国となった北朝鮮である。私たちは、脱原発派のようなデマや無知、誤情報に雷同、軽挙妄動に走る事のないように、北朝鮮とその行動について、正確な情報を共有しておく必要がある。

 崔碩栄の記事は必読だ。
韓国映画『タクシー運転手』の大ヒットで浮上した歴史論争」




2017年9月19日火曜日

small talk:左翼コードが破れる時

「選挙だね」
「当然だろうね。支持率が回復したし、野党は惨憺たるありさまだ。それに北朝鮮危機を前にして、出来る限りの事をするための法整備をするには、ここで信を問うしかない」
「支持率は党内を動揺させないために高い方がいい」
「都議選もあったしね。国政で巻き返すには攻めが一番だ」
「野党が弱いしね」
「いや、放っておいたらもっと弱くなるよ。今攻めてやるのは塩を送るようなもんだ」
「そういう見方もあるな。民進は最後まで迷走を続けそうだしね。放っておいたら消滅しそうだ」
「しかし、民進や社民もふくめて、進歩派や左翼は北朝鮮危機、憲法で世迷い言ばかり言ってるな」
「左翼コードに抵触しないように考え、発言する習性が抜けないんだろう」
「いくら現実と乖離していても、左翼コードに適合していればいいと思ってるんだな」
「いくら現実的に無根拠でも、感情論であっても、左翼コードに合っていれば、理性とみなされるから便利なんだよ」
「森加計なんかは左翼コードにぴったりだったんだな」
「そうだな。森加計はまったくそうだった。ただ、これまでは、何となく、自民党、悪いという左翼コードを世間が認めて来たが、森加計の問題としての内容のなさに呆れたのと、ネット言論が健全で、野党・マスコミへの反撃が行われた。戦後を通して進歩派は左翼コードをみんなに押し付けようとして来たが、ネットに押し返さる事になった。これは画期的だったと思う」
「ネットの時代になって、あいつらの嘘が通用しなくなったわけだ」
「いい事だよ。世の中、良くなってる」
「この選挙は左翼コードと現実の選択という事になる」
「うん、左翼はヒステリックになるだろうね」
「あいつらはいつでもそうだよ」
「違いない」




2017年9月15日金曜日

small talk:シモやワキどころか、頭がユルい

「週刊文春が民進党の前原誠司新代表が北朝鮮で現地美女との親密なところの写真を出した。1999年当時の写真だという」
「これは朝鮮のおネエちゃんと仲良くした事そのものが問題なんじゃなくて、それによってこうして騒がれる原因を作ってしまった脇の甘さが問題だ。弱みになる」
「民進党から離党した山尾志桜里議員と倉持麟太郎弁護士の不倫も同じで、亭主以外の男とヤッてたってのはただシモがユルいだけの話だ。そんな事ではなく、取りざたされてしまうような事をしてた脇のユルさがダメなんだ。こんなつまらない事で党の役職がパーだけでなく、離党するはめになった」
「シモではなく、ワキのユルさが問題だというのはその通りだよ。下半身は私事だが、上半身は公の問題だ」
「離党を余儀なくされるような秘密を誰か悪意のある者につかまれ、脅されて政治姿勢に影響したらどうする」
「そこらの企業の重役が女を囲っているのを掴まれて、会社の取引業者にさじ加減するといった程度の話ではない。権力に携わる者はつまらない弱みを作ってはいけないんだよ。つまらない事で脅されたり、足を引っ張られ、政治家としていかがわしい行為をしなければならなくなったらどうする。本人は身から出たサビだが、国民はいい迷惑だ」
「たかが民進党内の事だから、これで済んで良かったよ」
「不倫だ、おネエちゃんだという事そのものは、夫婦の問題だから当人たちでカタをつければいいが、自己管理が出来ていなかったというのは、政治家としてダメだという事だ」
「民進党の事だから、北朝鮮のハニートラップにかかっててもいいだろうという態度に出るかもしれないね」
「政治家としてダメだと言われても、そうなんです、民進ですから・・・と開き直るかもしれない」
「確かに、あの人たち、そのぐらい恥知らずではある・・・それじゃ、シモやワキだけじゃなく、頭も相当にユルいという事になるぞ」


2017年9月13日水曜日

small talk:マスメディア対ネット言論

「ネット言論の中にマスメディアを批判する部分があるけど、これが面白いね」
「冷静にメディアの報道姿勢を検討し、的確な批判をしている。今のところメディアはネットに歯が立たない状態だ」
「何だかメディアに歯止めがなくなって暴走しているのを、彼らがチェックしている。メディアのダメさをネットがバランスしている観がある」
「メディアは正しい報道というのを取り違えている。このところ、彼らは倫理的に正しいというか、政治的に正しい報道をしようとしている。だが、報道の正しさというのは事実だ。反権力だとか、リベラルだとか、そういうのは報道の次元では二の次三の次になる。だが、そこが逆転して、事実そっちのけで、反安倍が政治的に正しいと主観的に判断し、その線で報道をまとめ、邁進している」
「どうしてそこまで血迷ってしまったのかは興味があるが、そこで出て来ている表出に症状として以上の意味はないだろうな」
「冷静さ、客観性、論理性といった面で、ここでネット言論として取り上げたい質の表出の方がはるかに上だ」
「その傾向は、東日本大震災以降顕著になった。原発事故報道の無残な脱原発偏向と、ネットが提起した脱原発への疑義の質を見れば、どちらが現実への対処力を持った言説であり、思考であったかははっきりしている。冷静に見れば、原発はすぐにでも稼働再開すべきだとなる」
「ワケのわからない恐怖にかられた迷信深い人々、無知な人々、共産党に扇動された人々、カルトにたぶらかされている人々が存在するから、原発停止が政治的に正しくなるというのは異常な歪みだが、対処としてはとりあえずそうした人々を置き去りにし、事実と時間経過によって原発稼働の意味が浸透するのを待つしかない。それが有効な説得になる」
「事実や科学的情報ではなく、恐怖心に訴えかける扇情報道がマスコミを席捲した。あの後、マスコミ報道の質は下落の一途をたどっている」
「マスコミに批判的な人々の発信をネトウヨとかひとくくりにしたがる人たちはいるが、その程度に扱っていいものとは思えない」
「マスコミが左傾していて、そのマスコミを批判するから右翼だというのは無意味というよりも有害なレッテル張りでしかない。活動家レベルにまで質が低下したという事かね」
「ネット言論は政治宣伝の道具としてネットを使っているのではなくて、自分の表出として真剣に行われている。そして、それが充実している。ネットの使い方のレベルがまったく違う」
「ネット言論は、そこに未来があるが、マスコミは過去にしがみついているだけで未来に向かおうとしていない」
「ネット言論の成熟とマスコミの崩壊か・・・」
「どう見ても、これは勝負あっただな」



2017年9月12日火曜日

small talk:先制防衛の論理

「北朝鮮が日本を攻撃したら、女子供も含めて日本国民、そして、日本に来ている外国人、在日韓国人、朝鮮人も殺されるだろう。憲法がどうのと言って、攻撃されるまで待っているというのは馬鹿げていると思う」
「そうだな。それに、日本が攻撃される場合、同時か、先に韓国も攻撃されている。近いとは言え海を隔てた日本を先に攻撃しておいたら、陸続きの韓国からの反撃がある。それがわかっていて、韓国を放置はしない。まず韓国侵攻があり、同時に日本攻撃となる。だから、韓国人は在日だけでなく、本国で殺される可能性が高い」
「北朝鮮は韓国侵攻ばかりを考えて来た。電撃作戦で韓国軍を撃破し、蹂躙するだろう。前の朝鮮戦争でも、共産軍は韓国人を虐殺している。今度もその可能性は高い」
「それがわかっていて、韓国も日本も何もしないでいる。防衛にいそしむというのは、今の場合、何もしないのと同じだ。北朝鮮が攻撃して来たら、こちらで人が死ぬ。それを待っているなどというのは人非人の考えだ」
「交通事故で人が死ぬと信号機が設置されると言われるが、そういう感覚でいられたら困る」
「憲法よりも、国民の生命の方が大切に決っているんだから、危機に際して臨時に憲法を停止し、危機が去ったら、元に戻せばいいだけだ。憲法の停止も、戦争に関係のある部分だけでいいんだから、出来ない話ではないだろう」
「そうだな。憲法の停止を公表するのも、後でいい。危機が去ったら、安倍首相が辞任し、国民に行動の評価を問えばいい」
「民主的なやり方だな。国民は安倍首相を支持するよ」
「今の状態での核武装論議など、無意味だ。そんな議論にリソースを割く必然はどこにもない。今は、防衛のために北朝鮮を無力化するにはどうするか、軍事行動も含めて、その方法を考え、実行する時だよ」
「その通りだな。北朝鮮/日共の紐付きではなく、真剣に考える人の中でも、反対の人はいるだろうが、直接の対話でなくても、議論を深める機会はあるだろう」



2017年9月10日日曜日

small talk:だから反ヘイトは嫌われる

「何だかツイッター社におしかけて差別ツイートの野放しをやめろと圧力をかけた団体があったらしいね」
「その団体のそんな行為を批判する人がいるのは当然だ。「ヘイトスピーチは表現の自由にあたらない」などとプラカードを掲げたらしいが、この考えの浅さがこうした団体の中身のなさを物語っている」
「高級な表現しか守るに値しないというのは理解できるが、間違っている。何が高級な表現かを決めるのは誰になるのかという問題を考えていないという点で、バカだ」
「きっと自分たちが決めるというつもりなんだろうな。表現が許されるか許されないかの裁定者になりたいんだろう」
「昔のロシアだったらKGB、戦前の日本だったら特高警察の管轄だな」
「うん、KGBならシベリア送り、特高警察なら竹刀叩き、IS支配地域なら殺される」
「ツイッター社はそのどれでもないから、彼らに対処させるなんて無理だろう。そんな事を言って圧力をかけるなんてモンスターもいいところだ。いや、ツイッターから金でもせびり取ろうという魂胆か?」
「ツイッターの検閲顧問に収まって収入を得たいのかね」
「昔の総会屋みたいだな」
「そうだな。総会屋の生き残りが反ヘイト屋になって復活するかもね」
「表現の自由というのは面倒くさい問題で、ヘイトスピーチだろうが何だろうが自由だとするのが一番簡単なんだ」
「表現というものがそれほど高級だと考えちゃいけないんだよ。どうしようもないクズがかなりはいっていると見ておいた方が確かなんだ。だが、それでも、そういうものの自由を守る事が表現の自由を守る事なんだ」
「守るべき表現というのは、守るべきではない劣性の表現に対する、優生の表現という事にしかならないんだ。表現の優生思想さ」
「表現の優生思想は自由とは対立するんだ」
「もうちょっとこだわって言えば、ある表現がヘイトスピーチであると決めるのは誰なのか、決める手順があるのか、その手順を決めるのは誰なのか、そういった問題があるんだ」
「そして、その問題をたどって行くと、その表現が守るに値するかどうかを決めるのは、結局、権威ある共産党か、北朝鮮労働党か、イスラム宗教指導者か、カトリック教会か、みたいな事になって、権力の問題に行き着いてしまう」
「ある時は表現の自由を、またある時はヘイトスピーチをダシにして、本当は自分たちの勢力を増やそうという野心があるだけなのさ」
「政治的な勢力、つまり権力を求めるのは、勝手にやればいいさ。だが、表現や差別に対する薄っぺらな正義を振りまくのは見過ごせない。反ヘイト団体にはものを考えた事のある者はいないのか?」
「ものを考えた事のある人間なんて、そんなのは憲法九条を守る会だっけ? あそこにだって一人もいないじゃないか」
「ああ、寒々しい人たちがいたな」
「脱原発も含めて、北朝鮮の核実験、ミサイル実験で、あの人たちが沈黙してしまったんで、せめて反ヘイト運動だけでも何かしようといった程度の事なんだろうけど、ダメさをさらけ出してしまった」
「あの人たちの知力と怠惰さでは表現の自由を云々するのは無理だと宣伝したようなもんだった」
「何を言うのも自由だ。だが、人に相手にしてもらえる自由というのはないし、また、他者には反論する自由もあるというだけでいいんだよ」
「その自由の範囲は、例えば、シャルリー・エブドはいくらでも宗教を小馬鹿にする自由を持っているが、イスラム教徒は襲撃をもって反論に代える自由がある。ただし、テロはテロとして対処される事になる。死刑のないEU圏では、その対処は現場での射殺となるという事だ。表現の自由を守るという事は、そうした血なまぐさい面を持っている」
「ヘイトだ何だというレッテルを張って、自分の正義を主張すればいいという程度の話ではない。そんなレベルで終始したいんだったら、おとついおいでという事だよ」
「そういう事だ。本気でもないのに、感情的になって自分の正義を主張したいだけなんだ。こりゃ嫌われるわな」



2017年9月9日土曜日

今も残る感動

 子供の頃、銭湯で知らない子たちが隣になった。お姉さんと弟らしい二人だった。
 あの頃の銭湯には子供だけ性別がなく入っていた。父親の子供連れだと、女の子でも男湯に入っていたし、女親と一緒だと男の子でも女湯に入った。小学生ぐらいまではそういう感じだったと思う。
 銭湯での事などどうして覚えているのかというと、その子たちが頭を洗った時、泡が灰色になったからだ。とても汚れていたのだろう。
 その灰色のシャンプーの泡を見て、私は
「カッケーッ!」
 と思った。それで印象に残っている。

 この感覚は、おそらく女性の共感を得る事はないだろうし、男でも裏切り者がいると思われるところだ。しかし、たとえ少数であっても賛同を期待できると信じる。

 後に肉体労働をして、土埃で体が汚れた時、頭を洗ったら、泡が灰色になった。その時、ついに俺もやったぜと嬉しくなった。小学生の時の事を、二十歳代まで引きずった事になる。



2017年9月8日金曜日

small talk:レーニンの反戦

「半島情勢は、もう戦争になるしかなさそうだね」
「うん、みんな戦争はあると思ってるね。北朝鮮があの調子じゃ、そういう事になる。戦争を回避するには、北朝鮮が核兵器をすべて廃棄する以外にないんだから」
「そうしなければ、同じ事を繰り返すだろうから、どのみちどこかで戦争になる。だったら早ければ早いほど被害が少ないのだから、どうしても開戦しかなくなる」
「北朝鮮内で革命が起き、人民が金マルクス主義専制王朝を打倒し、核を廃棄し、民主主義に基づいて韓国の軍門に下るという、最善の事態は考えられない。ならば、次善の策は戦争以外にない」
「一部の日共系進歩派は北朝鮮の話を聞いて、事を先延ばしすべきだと言ってるが、相手にされていない」
「あたりまえだ。子孫に北朝鮮の脅威という負の遺産を相続させるわけにはいかないだろう。社会保障に北朝鮮と、そんなものばかり残されたら末代まで恨まれるぞ」
「朝鮮半島危機で何だか石破がしゃしゃり出て来てるけど、何だあれは」
「暇だし、責任がないから、どこにでも顔を出して、好きな事が言えるというだけさ。責任のある立場だったら、余計な事は言えないし、マスコミの相手なんかしている暇はない」
「情報もすべて出せるわけではないから、色々と空白が出来る。これは、この情勢ではあたりまえの事だが、良く言えば、その空白を埋める役割を果たしているわけか」
「良く言えばね」
「人望のある男じゃないが、ちょうどいい所かもしれないな」
「反戦運動とかはどうなってるのかね」
「あれは戦争を始めなければ出来ないから、開戦を待ってるんじゃないかな」
「レーニンの反戦論は、第一次大戦でロシアがドイツと戦っていたのをやめさせようとした。ボルシェビキはドイツから資金を得ていたが、その条件がロシアの戦線離脱だった。それで戦争一般に反対するふりをして、ロシアを戦線離脱させたんだった」
「ああ、レーニンは戦争を売ったんだな。そして、その後は、軍備拡張に勤しむ事になる。ソビエト・ロシアは凄まじい軍国主義国家だったし、それはロシアが君臨した国々のすべてが同じだった」
「それから、資本主義国家の労働者は敵側に味方して、自国の権力と資本に打撃を与えるために戦争に反対しなければならないとか言ってたよな」
「そうすればマルクス主義国家が戦争に有利になると考えたんだな。マルクス主義諸国には労働者の権利なんかないからな、反戦運動なんてありえない」
「でも、軍事部門以外がどんどん疲弊、後退して行って、世界の半分を支配していたソビエト・ロシア帝国は崩壊した」
「腹が減ってはいくさができぬという程度の認識もなかったんだな」
「マルクス主義だからな。プーチンが北朝鮮は “草をかじっても核プログラムを放棄しない” なんて言ってるけど、マルクス主義帝国の内部をよく知っている者の言葉だな」
「向こうはすでに草をかじってるんじゃないか?」
「確かに、ああいう出方をしているという事は余裕がないという事かもしれないな」
「ただ、ここに来て太陽政策でもないだろうよ」
「ああ、金大中大統領もロクでもない指導者だったな。韓国が願望と北の工作に基いて、対北政策を失敗し続けて来た事に加えて、アメリカのオバマ大統領が8年間、何もしないでいた結果が、水爆実験に結実したわけだから、太陽政策の方面は万策尽きているよ」
「後は、冷静に、出来るだけ被害を少なくして、早く、危険を排除する事しかない」
「双方の被害を少なくするには、大きな力を一気に使うのが一番だね」
「そういう事だ。核施設を叩いて無力化した後に交渉というやり方もあるが、まず、核戦争の危機の除去が最優先だ」


2017年9月4日月曜日

この9月に寄せて

 権利という言葉を使うなら、どの国にも核兵器を開発し、保有する権利がある。しかし、核拡散防止条約に入っておいて、条約を履行せず、核兵器開発をするようなやり方をしたら、その国はまったく信頼出来ない事になる。
 これは北朝鮮の事を言っている。これまでの行動を見ていると、何事も堂々とできず、裏でコソコソとやるのが北朝鮮で、まったく信用出来ないのが明らかだ。会談などしても、また嘘を重ねるだけだから、みんなが時間稼ぎをしたい場合以外は無意味だ。

 日本も、核兵器を持つ権利はある。その必要があるという判断があれば、アメリカと何年かけても交渉し、様々な状態を整えた上で、核拡散防止条約を脱退し、核兵器を開発・保有する事は、可能性としてはありうる。
 まず、気休めにもならなくなった、馬鹿げた三原則をやめるだけでもいい。
 目前の危機に対してアメリカの核を持ち込んでもらう可能性を追求してもいいからだ。

 ロシアのプーチンは口先介入をしているが、言っているだけだ。
 また、支那がアメリカ市場・日本市場と北朝鮮のどちらを取るかは明らかだ。
 アメリカは、北朝鮮危機の対応をもって朝鮮半島に確固とした存在を打ち立てるべきだ。日本が出るわけにはいかない以上、極東アジアの安定と平和のためには、アメリカがやる必要がある。

 何の通告もなく、日本の承認もなしに北のミサイルが日本上空を通過した時点で、これは攻撃と同じだ。もう日本の側に憲法上の問題はない。あるのは、私たち自身の自衛の問題だけだ。