2017年10月12日木曜日

small talk:虫と信仰

「何だか、この選挙で自民党がまた圧勝しそうだと言われてる」
「そうだといいね。野党がくだらなすぎて話にならない。安倍政権を止めるとか、自民党を止めるとか、そういうのばかりで、積極的な話、つまり政策が出て来ない」
「メイク百合子が出したのは無茶苦茶な話で、政策と呼べるシロモノではなかった。応援している橋下は 「公約なんかで政党を選ぶな」 なんて、凄い事を言ってる。この人も政治家の資質がないね。メイク百合子ほど馬鹿じゃないけど、どんどん頓珍漢になる」
「資質のある人は現実で磨かれて行くけど、ダメだね」
「野党がダメなのは、話が出来ないからだ。国会で話をしなけりゃ、やる事がない。だったら議員になる必要がないんだ」
「聞く耳を持たず、反対するだけのために議員やられちゃ、国民は迷惑なんだよな。いつまでもそういうのを伝統芸のつもりでやらないでもらいたい。芸じゃないから」
「議論をするには、前提を共有している事が必要で、その前提というのは、今なら、北朝鮮の脅威に対処する必要があるという程度の認識は共有していなければならない。外交努力、つまり、お話し合いが足りないって言い出すようじゃ、これまでの経過を何も知りませんと表明しているのも同然で、話にならない」
「そういうのは東京新聞に任せておいてほしい。これまで忍耐に忍耐を重ねて話し合いをしようとしてきた、ダメだった。圧力もかけた、それでもダメだから、それじゃどうしようかというところで、知恵を出し合う。国会に期待するのはそれだろう。そこで意見の相違があるのはあたりまえだけど、憲法9条を守れだの、海外で戦争を始めるだのとありもしない事を言い出して、議論しようともしないんだから、野党は国会を妨害するために議員になっている獅子身中の虫でしかない。それで支持してくれは虫が良すぎる」
「虫だからな・・・」
「国会が議論の場として機能するには、話し合いをする気持ちと能力のある人たちが出て来なければ無理だ」
「従来の野党には能力も気持ちもないね」
「まったくない」
「話し合いというと、何でもかんでも妥協だと心得ている政治家が多いが、妥協しなければ前進しないので暫定的に落とし所に置く場合と、内容を良くしていく議論がある。今の野党じゃ、どちらも無理だ。国民が9条を唱えれば平和が続くというのが対案じゃね」
「その連中は9条を写してればいいんだ」
「写経ならぬ写9条か。忙しい人のためには1文字9条もありとかな」
「古代に9条があったと古9条を発見する奴も現れるかもしれない」
「立民も元民も、日共もみんなそっち方面に行った方がいい」
「9条が憑依して世直しを訴えたりするかも」
「朝日の記者あたりは村のお地蔵さんに「九条」と刻んでおいて騒いでもいいかも」
「自作自演がすぐにバレるんだろ」
「本当にそのレベルだな。何が政権交代だ」
「きちんと議論が出来て、話をまとめられ、野党であっても、行政に政策を反映させられる内容があれば、自然と政権を任せようとなる。中身がないのに政権よこせと騒ぐだけで信頼は得られないよ」
「一度任せてとんでもない事になったしね」
「悪夢だった」
「でも、自民党も、ここで緩んでしまうと結果が悪くなる。目先の選挙の向こうにある事態としては、大きな国の危機がある。自民党にこそ、そういう中で総力戦をやっているのを忘れないでもらいたいね」
「その通りだ」